2026年10月09日
製造テクノロジー,人材育成,大学・研究機関
2026年8月6日(木)、新たな半導体産業の共創拠点「RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORT」の開業に先駆けて、第7回RISE-Aエバンジェリストナイト特別編@北海道「~北海道はつくるだけじゃない。半導体R&Dと人材の未来を語る夜~」を開催しました。
Rapidusの進出により、半導体製造拠点として注目を集める北海道。一方で現在は、製造だけでなく、次世代半導体を支える研究開発拠点の整備や人材育成、産学官をつなぐエコシステム形成も進み始めています。
本イベントでは、RISE-Aエバンジェリストである北海道大学の太田泰彦氏をオーガナイザーに、LSTCの貴島和美氏、AIST Solutionsの藤巻真氏を迎え、「製造の北海道」から「研究開発・人材育成の北海道」へと広がる、次世代半導体エコシステムの現在地と可能性について紹介しました。
太田氏からは、北海道大学がRapidusと二人三脚を組み、研究と人材育成の両面から、北海道に誕生する半導体エコシステムの中核を担っていく取り組みについてお話しいただきました。
Rapidusが最先端の製造技術に挑む一方、総合大学である北海道大学は、文理の垣根を越えた知の拠点として、技術の先にあるさまざまな社会課題や、あるべき人間社会の姿を見据える必要があるとの考えが示されました。
そのための道標として策定された「北大半導体VISION」をもとに、北海道大学が考える「半導体」とは何か、そのエッセンスについて紹介が行われました。
貴島氏からは、日本の半導体産業の復興に向け、RapidusやJASMをはじめとする多くの企業に対して政府による支援が行われ、この数年で日本の半導体産業エコシステム全体の活動が急速に活発化している状況についてお話しいただきました。
そうした中、LSTCでは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発(委託)」において、「光電融合を加速する半導体パッケージング技術開発と先端後工程拠点形成」に向け、公立千歳科学技術大学に新たな研究開発拠点を設置することが紹介されました。
また、こうした取り組みを実現し、さらに維持・継続していくための人材確保は喫緊の課題であることにも触れ、北海道、そして全国で進められている人材育成の取り組みについて説明が行われました。
後半のパネルディスカッションでは、太田氏をモデレーターに、貴島氏、藤巻氏が登壇し、北海道における半導体産業のこれからについて意見が交わされました。
製造拠点の形成に加えて、研究開発、人材育成、大学や企業との連携をどのように結びつけ、持続的な半導体エコシステムへと発展させていくのかについて、それぞれの立場から議論が展開されました。「つくる」だけではなく、研究開発によって新たな技術を生み出し、それを支える人材を育て、多様なプレイヤーを「つなぐ」。北海道が次世代半導体産業において担う新たな役割と可能性について考える機会となりました。
セッション終了後にはネットワーキングが行われ、登壇者と約30名の参加者による交流が深まりました。北海道の半導体産業や研究開発、人材育成などをテーマに、立場や分野を越えた活発な情報交換が行われました。
開催後のアンケートでは、「北海道での現在の動きがよくわかりました」「大変参考になりました」といった声が寄せられ、北海道の半導体産業への関心の高さがうかがえました。

今回の会場となった「RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORT」は、本イベント翌日の8月7日(金)に開業を迎えました。新千歳空港国内線旅客ターミナルビル3階に位置し、半導体関連企業の北海道進出の「玄関口」として、出張時の一時利用から進出初期の拠点開設までを支援するとともに、多様なプレイヤーが交流し、新たな共創を生み出す拠点を目指しています。
開業当日には除幕式が行われ、RISE-A事務局長の中沢 潔も参加しました。RISE-A会員向けのサービスオフィスに加え、ワークプレイスやラウンジ、イベント・ネットワーキングの機能を備え、千歳エリアの産業集積と連動した半導体エコシステム形成を推進していきます。
今後もRISE-Aでは、「RISE GATE NIHONBASHI」と「RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORT」の両拠点を活用しながら、地域や分野の枠を越えて半導体産業に関わる多様なプレイヤーをつなぎ、新たな共創と価値創造につながる場づくりを推進してまいります。
なお、「RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORT」の詳細につきましては、こちらの記事で紹介しております。ぜひご覧ください。