2026年10月02日
スタートアップ/ベンチャー企業,その他
ラピダスの千歳進出を契機に、半導体関連産業の集積が進む北海道。先端半導体の生産拠点としてだけでなく、今後は産業技術総合研究所による次世代EUV露光装置を備えた研究開発拠点の整備も計画されるなど、R&D拠点としても注目が高まっています。そんな北海道の、文字通り「玄関口」である新千歳空港内に2026年8月「RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORT」が開業しました。
今回は、RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTの立ち上げを担当した、三井不動産 イノベーション推進本部 半導体チーム 主査の太田聖に、施設を立ち上げた背景や、おすすめの活用方法を聞きました。
――まず、RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTを立ち上げた背景を教えてください。
北海道・千歳は、ラピダスの進出をきっかけに、半導体関連産業からの注目が高まっています。
また、先端半導体の生産だけでなく、今後はEUV関連の研究開発機能なども整備されていく予定で、製造だけでなくR&Dの観点からも重要なエリアになっていくと考えています。
ただ、産業集積としてはまだまだ「これから」の段階でもあります。ですので、特に使っていただきたいのは、北海道進出検討が進み始めて北海道での活動量が増えてきた企業です。
これから北海道への進出を検討する企業とお話ししていると、最初から大きなオフィスが必要というより、まず現地での活動量が徐々に増えていくケースが多いと思います。社内の誰かが毎週のように現地へ行くようになる。そうすると、「毎回出張先で仕事をする場所を探すより、そろそろ北海道に自分たちの拠点があった方が合理的ではないか」という段階に入ってきます。
そこで、フットワークの良い場所に、小規模な常設拠点を持てる選択肢があってもいいのではないかと考えました。
新千歳空港であれば、飛行機を降りた後、そのまま仕事を始めることができます。時間に余裕をもって到着したとしても、作業の時間だけでなく、オンライン会議・現地関係者との面談にも充てられますし、もちろん次の予定に備えてくつろぐことも。柔軟な過ごし方ができるので、半導体関連の製造企業やサプライヤーだけでなく、研究開発、装置、素材、データセンターなど、広い意味で半導体産業に関わる企業に活用いただきたいと考えています。
――実際には、どのような使い方を想定していますか。
北海道進出の検討段階では、必要以上に大きなオフィスを持たないことも重要だと思っています。
使い方としては、大きく二つあります。
まず、北海道への出張時に仕事をする場所が欲しいという段階であれば、RISE-AとWORKSTYLINGに入会いただき、必要なときに新千歳空港のWORKSTYLINGを利用する方法があります。
その後、北海道での活動がさらに増えて、「住所や郵便物の受け取りができる拠点が欲しい」「自社専用の固定席が欲しい」となれば、RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTのロッカープランやサービスオフィスをご利用いただけます。
このように、事業の進展に合わせて使い方を選べるようにしています。
サービスオフィスやロッカープランでは法人登記も可能です。一方、打ち合わせやオンライン会議などについては、併設しているWORKSTYLINGの会議室や個室を必要なときに従量課金で利用できます。
自社専用の固定拠点はコンパクトに持ちながら、会議室などは必要なときに必要な分だけ使う。すべての機能を専有オフィスの中に抱え込まなくてもよいことは、進出検討から進出初期の企業にとって合理的だと思います。
また、WORKSTYLINGの区画内には、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)と共同プロデュースした従量課金のラウンジ空間があります。
デザインやアメニティの選定などをCCCと共同で行っており、フリードリンクやフリーフード、BOOKライブラリーなども備えています。
固定のオフィスはコンパクトにしながら、普段の作業や少し気分を変えて仕事をしたいときにはラウンジを利用する。会議があるときには会議室や個室を予約して使う。
「小規模なオフィスだから機能を我慢する」のではなく、共用スペースを組み合わせることで、合理的かつ快適にワークスペースを確保できることも、この拠点の特徴です。
さらに、RISE-A会員企業には、WORKSTYLINGの月額基本料金5万円がかからない優待があります。WORKSTYLINGは、提携拠点であるSTATION WORKを含め、全国約600拠点を利用できます。新千歳空港だけでなく、東京、大阪、九州など、全国各地への出張時にも活用できます。
半導体関連産業の方々は全国を行き来する機会も多いため、北海道での拠点利用と全国のWORKSTYLINGネットワークを組み合わせて使えることも、大きなメリットだと考えています。
――最後に、RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTをどのような場所にしていきたいですか。
この拠点に限らずですが、三井不動産としては不動産デベロッパーの枠を超えた「産業デベロッパー」への進化を目指しています。
北海道では先端半導体の生産だけでなく、今後R&Dを含めてさまざまな産業活動が広がっていくと考えています。そして、北海道で新しい企業やプロジェクトが増えていくことが、最終的には日本の先端半導体産業、さらには日本の産業全体の活性化につながっていくと考えています。
そのために私たちはその過程で必要になってくる環境づくりのメニューを拡充させていくことで、北海道のひいては日本の産業の発展に寄与し「産業デベロッパー」を体現していきたいと考えています。
<所在>
新千歳空港 国内線旅客ターミナルビル3階に位置する、半導体関連産業に関わる企業向けのワークプレイスです。
<施設・概要>
□サービスオフィス
✓1席~4席(※区画連結により最大11席)
✓10区画
✓家具付き
✓登記可能
□ロッカープラン
✓郵便物の受け取り可
✓ラウンジのオープンデスク(合計6席)利用可
✓登記可能
□(併設施設)WORKSTYLING新千歳空港
✓ シェアラウンジ
✓会議室(6名)×2室、ブース(1名)×4室
✓最大20名でご利用いただける貸切スペース
※サービスオフィス・ロッカープランのご入会に合わせて、RISE-AならびにWORKSTYLINGへのご入会が必須となります。その他料金、利用条件などの詳細は、お問い合わせください。
✓どのような企業が利用できますか?
半導体関連産業に関わる企業を対象としています。製造企業やサプライヤーだけでなく、研究開発、装置、素材、データセンターなど、幅広い関連企業を想定しています。具体的な利用可否は個別に確認させていただきます。
✓固定のオフィスまでは必要ありません。出張時だけ利用することはできますか?
はい。RISE-AおよびWORKSTYLINGにご入会いただくことで、新千歳空港のWORKSTYLINGを従量課金で利用できます。固定の拠点や登記が必要になった段階で、ロッカープランやサービスオフィスを追加でご検討いただくこともできます。
✓1名からでも利用できますか?
はい。少人数で北海道・千歳での活動拠点を持ちたい企業にもご利用いただけます。具体的なプランや空室状況についてはお問い合わせください。
✓法人登記はできますか?
サービスオフィスおよびロッカープランともに法人登記が可能です。詳細な利用条件についてはお問い合わせください。
✓イベント利用はできますか?
はい。RISE-A会員はご予約いただくことで、シェアスペースの一角を貸し切り利用ができます。最大20名でのご利用が可能となります。詳細はお問い合わせください。
✓すでに北海道に拠点がある企業でも利用できますか?
はい。北海道内の既存拠点とは別に、新千歳空港でのサブ拠点として利用いただくこともできます。
✓内覧はできますか?
内覧や施設利用に関するご相談は、RISE-Aのお問い合わせ窓口までご連絡ください。
✓RISE-A会員でない企業も利用できますか?
RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTのサービス利用には、RISE-Aへの入会が必要です。RISE-Aへの入会についてもお問い合わせ窓口からご相談いただけます。
✓WORKSTYLINGへの入会は必要ですか?
はい。RISE GATE NEW CHITOSE AIRPORTの利用にあたっては、WORKSTYLINGへの入会が必要です。RISE-A会員企業には、WORKSTYLINGの基本料金がかからない優待があります。
info@rise-a.jp