2026年10月09日
市場動向,官公庁・自治体・業界団体
2026年7月13日(月)、RISE GATE NIHONBASHIにて、第6回RISE-Aエバンジェリストナイト「中国半導体市場とどう向き合うか ― 日本企業の事業機会、リスク、実務での対応 ―」を開催しました。
米中対立や経済安全保障への関心が高まるなか、中国経済や半導体産業を取り巻く環境は大きく変化しています。本イベントでは、中国経済・政策、半導体産業、企業実務、法務・経済安全保障など、それぞれ異なる専門領域を持つ4名の登壇者を迎え、中国半導体市場の現在地を多角的に捉えるとともに、日本企業が中国市場とどのように向き合っていくべきかを考えました。
鈴木氏からは、中国の半導体産業について、アメリカによる先端半導体製造への規制や、Huaweiをはじめとする先進企業のエンティティリスト入りによって、先端製造技術の進展にブレーキがかかった一方、限られた制約の中で技術革新が進み、中国国内における内製化率も着実に高まっていることが説明されました。
今後も自前化の動きが続く中国は、「世界の工場」として重要な国であると同時に、市場としても大きな魅力を持つことが示されました。また、中国が形成する経済圏には今後人口増加が見込まれる国も多く、さらなる成長が期待されることにも言及されました。
こうした状況を踏まえ、日本企業にはアメリカへの過度な配慮にとらわれることなく、中国と正面からビジネスを進め、次世代の成長軌道を描いていくことへの期待が述べられました。
上野氏からは、中国による関税や輸出管理等とともに、日米欧における規制等の最新の実務動向を題材に、企業に求められる対応について解説が行われました。その中では、中国の最新法令の内容をよく理解することが重要であるとともに、中国法以外の法令との関係性にも留意し、難しい事案では早めに日本政府を頼ることも必要である旨、説明されました。
また、中国事業を維持・拡大していくためには、これまでの慣例に倣うだけでなく、アンテナを高くして新たな法令対応や契約上の手当をすることの重要性について議論が行われました。
4名の講演後には、登壇者によるパネルディスカッションが行われました。
中国経済・政策、企業実務、半導体市場、国際通商・経済安全保障というそれぞれの専門的な視点を交えながら、日本企業が中国半導体市場とどのように向き合うべきかについて議論が展開されました。中国市場が持つ事業機会をどのように捉えるのか、同時にどのようなリスクを認識し、実務に落とし込んでいく必要があるのかなど、多角的な視点から中国ビジネスを考える機会となりました。
セッション終了後にはネットワーキングが行われ、登壇者と約70名の参加者同士による交流が深まりました。講演やパネルディスカッションで取り上げられたテーマを起点に、それぞれの立場から活発な情報交換が行われました。
本イベントは、中国市場を単に「機会」あるいは「リスク」として捉えるのではなく、経済・政策・産業・法務など複数の視点から現在地を捉え、日本企業としてどのように向き合っていくのかを考える機会となりました。
開催後のアンケートでは、「中国市場を知るうえでの参考になりました」「スピーカーが多様で多面的でした。話も分かりやすかったです。」といったご意見が寄せられました。
今後もRISE-Aでは、半導体産業を取り巻くさまざまなテーマについて、多様な専門家や参加者が知見を共有し、新たな気づきや共創につながる場づくりを推進してまいります。