2026年06月29日
AI&データ,セキュリティ,スタートアップ/ベンチャー企業
今林氏の講演では、生成AIの進展によりデータ利活用が加速する中で、プライバシー保護やデータ主権といった課題が重要性を増している現状について共有されました。
特に、AIエージェントが機密データを保護したままナレッジベースを生成し、意思決定パイプラインを回すという新たなデータ活用の在り方について提示がありました。従来は秘匿されたまま活用が難しかったデータに対しても、安全性を担保しながら価値創出につなげる仕組みの重要性が示されました。
吉水氏は、完全準同型暗号(FHE)をはじめとする暗号技術を軸に、「プライバシー変革(PX)」の考え方について解説しました。データ利活用とプライバシー保護を両立するための基盤技術としての可能性が示されました。
福田氏の講演では、日本におけるクラウド技術の現状と課題を踏まえつつ、半導体との連携による新たなインフラの可能性について解説が行われました。データ基盤の構築に向けた方向性が提示されました。
パネルディスカッションからは、筑波大学教授の山口氏、EAGLYS株式会社CSOの丸山氏も加わり、「先端半導体を社会価値につなぐビット–バリュー構想」をテーマに議論が行われました。
先端半導体をどのようにデータ社会へ取り込み、新たな産業・社会価値を創出していくのかについて、登壇者それぞれの立場から具体的な視点が提示されました。企業における実務的な視点や事業戦略の観点に加え、学術的な視点も交わり、データ主権やプライバシー、デジタル競争力といった論点を横断しながら、日本発のデータインフラの未来像について多角的な議論が展開されました。
講演後はネットワーキングが行われ、参加者同士の交流が深まりました。多様な分野の参加者が対話することで、新たな連携や共創の可能性が広がる場となりました。
本イベントは、半導体技術の進化を起点に、データ社会の未来とそのインフラの在り方を多角的に考える機会となりました。今後もRISE-Aでは、こうした場を通じて産業横断の共創と価値創造を推進してまいります。