2026年06月09日

市場動向,半導体・電子部品関連,スタートアップ/ベンチャー企業

「第4回RISE-Aエバンジェリストナイト「AIスマートグラス×µLEDの最前線 ― スマートグラスが拓く次のAIインターフェース」」を開催しました。(5/21)

2026年5月21日(木)、RISE GATE NIHONBASHIにて「第4回RISE-Aエバンジェリストナイト「AIスマートグラス×µLEDの最前線 ― スマートグラスが拓く次のAIインターフェース」」を開催しました。
本イベントでは、AIスマートグラス市場のグローバル潮流、マイクロLEDをはじめとする次世代デバイス技術、そして日本国内におけるサプライチェーン構築や社会実装の可能性について議論が展開されました。今回はUTEC 戸田氏をオーガナイザーに迎え、TRIDE株式会社 代表取締役CEO 坂本氏、ビュージックスジャパン株式会社 代表取締役 マネージングディレクター 藤井氏をゲストに招き、グローバル市場の潮流、日本企業が担うべき役割、そして事業化・社会実装に向けた取り組みについて議論が行われました。

イントロダクション

UTEC プリンシパル 戸田 広樹 氏

イベントは、UTEC戸田氏によるイベントの趣旨の説明からスタートしました。戸田氏は、昨今LLMの進化が止まらない中で、現実世界とAIをつなぐ「インターフェース」に、BtoBのみならずBtoCの領域において、注目が集まっていることを示唆。米国で一気に高まる「AIスマートグラス」の進化をテーマに、特にスマートグラスのBtoB分野に注力されているVuzix藤井氏と、μLEDの分野に精通されているTride坂本氏をお招きし、講演とパネルディスカッションで、議論を深めていくことを解説されました。

AIグラスを活用した戦略的不可欠性の構築

ビュージックスジャパン株式会社 代表取締役 マネージングディレクター 藤井 慶一郎 氏

ビュージックスジャパン株式会社 藤井氏からは、「AIグラスを活用した戦略的不可欠性の構築」と題し、AIスマートグラスを活用した製造現場DXの可能性について示されました。
VuzixはAIスマートグラス分野でグローバル展開を進めており、Fortune100企業の半数以上で導入されるなど、エンタープライズ領域での活用が拡大しています。講演冒頭で、Vuzix社の製品の概要説明後、講演の本題では、日本の製造業が直面する技能継承問題や「2025年の崖」を背景に、スマートグラスと国内版LLMを活用した“暗黙知の形式知化”について触れられました。また、海外製AI活用に伴う技術流出リスクやデータ主権の課題についても言及され、国内版による安全な現場データ活用の必要性を語られました。さらに、遠隔支援によるScope3排出量削減や、ファミリーデーでの活用など、スマートグラスが人的資本経営やGX/SXにも接続していく未来像が共有されました。

元広告マンが、シリコンバレーで世界の半導体メーカーと8年渡り合い、日本で今MicroLEDスタートアップを起業する理由

TRIDE株式会社 代表取締役CEO 坂本 達仁 氏

TRIDE株式会社 代表取締役CEO 坂本達仁氏からは、「元広告マンが、シリコンバレーで世界の半導体メーカーと8年渡り合い、日本で今MicroLEDスタートアップを起業する理由」と題し、シリコンバレーでの実体験をもとに、日本半導体産業の現在地と可能性について講演が行われました。
講演では、シリコンバレーでの競争環境や、日本半導体メーカーの認知不足という厳しい現実について率直に語られました。一方で、「認知」と「フレキシビリティー」を武器に市場を切り拓いてきた経験をもとに、日本企業ならではの戦い方についても紹介されました。また、近年のサプライチェーン政策についても触れられ、地政学リスクを背景に、日本企業が再び重要な役割を担う可能性について議論が展開されました。

パネルディスカッション

登壇:UTEC 戸田 氏、TRIDE坂本 氏、Vuzix藤井 氏 │モデレーター│UTEC 戸田 氏

後半のパネルディスカッションでは、会場参加者による挙手をもとに、AIスマートグラスの市場動向や普及タイミング、日本国内でのエコシステム形成について議論が行われました。ディスカッションテーマとしては、「①AIスマートグラスの動向」「②普及のカギとタイミング」「③国内生産に向けた取り組み」の3つが提示され、主に②と③を重点的に語られました。

ネットワーキング・懇親会 (AIスマートグラス デモ体験)

AIスマートグラス デモ体験

懇親会

今回のイベントでは、AIスマートグラスとµLEDをテーマに、業界や分野を横断した活発な議論が交わされました。AIスマートグラスを取り巻くグローバルな潮流や国内サプライチェーンの重要性、さらには事業化に向けた取り組みについて、藤井氏と坂本氏が米国で培った経験や知見を交えながら語り、臨場感あふれるセッションとなりました。
イベント後のアンケートでは、「Micro LEDやAIスマートグラスの大きな可能性について理解を深めることができた」「講演者の豊富な経験に基づく実践的な内容が非常に参考になった」といった声が寄せられました。また、AIスマートグラスのデモ体験についても、「実物に触れることで理解が深まった」「体験型の企画が非常に良かった」といった評価をいただき、講演と体験の双方に高い満足度がうかがえました。
RISE-Aでは今後も、半導体・AI・先端デバイス領域における産業横断的な議論と共創の場を提供し、新たなイノベーションの創出を推進してまいります。