2026年04月10日
DIS/設計,人材育成
2026年3月10日(火)、RISE GATE NIHONBASHIにて「半導体で価値をつくる “Design to Value” Meetup」を開催しました。生成AIやDXの進展により、半導体は“部品”から競争力を左右する“価値創出の中核”へと位置づけが変化しています。本イベントでは、「誰の課題をどう解くか」というValueの視点から設計へとつなげる「Design to Value」をテーマに、つくる側と使う側の視点を接続する場として実施されました。
当日は多様な分野から約50名の参加者が集まり、講演および体験型セッション、ネットワーキングを通じて、理解にとどまらない実践的な学びと共創のきっかけが提供されました。
冒頭では、三菱UFJ銀行の中野様をはじめ、主催者および共催者による挨拶が行われました。本イベントの趣旨やテーマについて共有され、参加者同士の対話を通じた学びや共創への期待が示されました。
近年、デジタルトランスフォーメーションやグリーントランスフォーメーションに代表される技術革新を背景に、半導体の重要性が再認識されています。しかしながら、半導体技術は我々の社会に深く浸透し、その将来を担う存在であるにも関わらず、日本では半導体技術者・研究者の不足が深刻な問題として指摘されています。
本講演では、福岡県内で実施されている中学生・高校生・大学生・社会人を対象とした半導体人材育成の活動内容について紹介が行われました。半導体人材育成においては、技術の理解だけでなく、その活用まで含めた視点が重要であることが共有されました。
ポイントは「半導体を造る側と使う側の両輪から捉える!」という考え方であり、人材育成の方向性を示す重要な視点として提示されました。
本イベントでは、日本IBMによる半導体SoC設計教育プログラム「The GAME スペシャルセッション」が実施されました。参加者がグループに分かれ、カード教材を用いながら製品に必要な機能や要件を検討し、設計開発のプロセスを疑似的に体験しました。「誰のどのような課題を解決するのか」という視点から価値を定義し、それを設計へと落とし込むプロセスを通じて、「Design to Value」の考え方を実践的に学ぶ機会となり、参加者からはゲームを通じて半導体を身近に感じることが出来た、といった意見が寄せられました。
髙橋氏の講演では、井上氏による最先端半導体研究、日本の半導体戦略、量産技術の視点を踏まえ、半導体分野が高度化・多様化し、企業の人的資本経営が重要視されるようになった中で、学び方の可能性が大きく広がっている現状について解説が行われました。
これからの人材には、設計から実装、社会実装までを一体で理解し、実践できる力が求められており、そのための新しい教育モデルの重要性が示されました。
OpenSUSIとRISE-Aの取り組みとして、PBL型教育やコミュニティを通じて、学生・社会人・企業・大学・行政・金融機関がつながる「産学官金の連携HUB」が形成されている点が紹介されたとともに、「The GAME スペシャルセッション」で体験した価値創造プロセスを、実際のものづくり体験へと接続することで、学習者同士の連帯や共創が生まれ、半導体人材育成のエコシステムが持続的に発展していく可能性が示されました。
後半のネットワーキングでは、参加者同士が活発に意見交換を行い、分野や立場を越えた対話が生まれました。新たな連携や共創の可能性が広がる場となりました。今後もRISE-Aでは、産業横断の共創と価値創造を推進してまいります。