2026年03月31日
実装,人材育成,大学・研究機関
2026年2月25日(水)、RISE GATE NIHONBASHIにて「半導体人材育成の新たな挑戦」をテーマとしたフォーラム&ワークショップが開催され、現地・オンライン参加あわせて約140名の方にご参加いただきました。本イベントは、東京科学大学を中心に展開される半導体人材育成拠点「SiCA(未来共創半導体イノベーションアリーナ)」の取り組みを起点に、産官学民が連携する“共創アリーナ”のあり方を議論する場として実施されたものです。
第1部では、RISE-Aの紹介および開会挨拶に続き、東京科学大学 特別顧問・名誉教授でありRISE-A運営諮問委員でもある益一哉氏による基調講演が行われました。講演では「Agile Dynamic 時代の教育」をテーマに、急速に変化する社会環境の中で求められる人材像について解説。社会課題から未来を構想し、設計から実装までを並行的・統合的に推進できる人材育成の重要性、Degree Program Networkの将来性が語られました。
続いて、東京科学大学におけるPBL(Project Based Learning、課題解決型学習)の取り組みが紹介され、学生が「過疎地域の未来インフラ」をテーマに社会課題の解決に挑むプロジェクト成果が共有されました。実社会の課題を起点に技術やシステムを構想する教育の取り組みは、参加者からも大きな関心を集めました。

萩平氏は、社会システム変革に向けた挑戦とPBLの可能性について語り、その際、日本の勝ち筋の一つは信頼性であること、企業と教育機関が連携することで、社会課題解決とイノベーション創出の両立が可能になると指摘しました。
また、小西氏は「The Gameと創る未来」をテーマに、研究と教育を結びつける新しいアプローチを紹介。半導体技術と社会の関係性を多角的に捉えながら、未来志向の人材育成の重要性について示唆を与えました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、東京科学大学 准教授でありSiCA拠点校事業責任者の大橋匠氏を中心に、学生を含む登壇者が参加しました。
PBLの取り組みから生まれる価値や、教育と産業をどのように接続していくべきかといったテーマについて議論が交わされ、教育の枠を超え、社会実装や産業との連携につながる人材育成モデルの可能性について活発な意見交換が行われました。

第2部では、ワークショップを実施。参加者が少人数のグループに分かれ、PBLの成果や実践事例を踏まえながら「共創アリーナ」の構築について議論しました。
議論では、PBLが生み出す価値や、その価値を社会へ継続的につなげていくための仕組み、半導体ユースケースを創出する人材に求められる能力などについて意見交換が行われ、教育と産業をつなぐ新たなエコシステムのあり方が検討されました。

終了後には交流の時間も設けられ、大学、企業、行政、学生など多様な立場の参加者が意見交換を行いました。分野や立場を超えた対話が生まれ、人材育成と社会課題解決をつなぐ新たな連携の可能性が広がる機会となりました。